今、多くの人が生まれてはじめて経験している世界的に蔓延しているウイルスの影響により、これまでの仕事の常識が大きく変わりつつあります。
ポイント
どう生き抜いていけるかの自分自身のヒント、また記録として、現在の中小の工場である今の会社の状況を紹介していきます。
まさか自分が生きている中で、このような全世界に及ぶパンデミックが起こるとは・・・
コンテンツ
中小企業におけるコロナの影響は?

厚生労働省が発表した新型コロナウイルスに関連した解雇や雇い止めにあった人数(見込みを含む)は4月27日時点で3,391人であると発表され、東京商工リサーチによると2月から4月27日にかけての新型コロナの影響を受けて法的整理や事業停止などした企業(法的手続きの準備中も含む)は、集計ベースで100件を越え、2月から4月にかけて加速度的に増えています・・・
ラーメン屋や居酒屋や貴金属加工業をしている知り合いは廃業せざるを得ないところがあり、娯楽産業や遊戯施設などに努める取引先や会社内の家族なども深刻な状況を受けているという事実もあります。
今、私自身が働いているはオフィスで使う消耗品を作っているメーカー?工場?で、エンドユーザーは全国にあり多岐にわたる業種に納めているため、リアルタイムでは深刻な打撃は受けておらず、前年比8割の売上を維持しています。
それでも今の「緊急事態」が本当に5月上旬に終わるのかという、先行きの見えない状況の中で経営陣は頭を痛めていて、先手先手を打たなくてはいけない状況となっています。国・自治体からの要請もあり、当社でもそのため既に手を打ちはじめています。
【すでにはじまっている取り組み】
・原則残業禁止!定時退勤時間が18時から17時
→製造部門は残業をアテにしている人が多いので、今後どうなるか?
・生産管理や営業事務は、午前と午後や1日交代で約半数の人数の出勤に・・・
→こちらは非正規社員(時給換算)で働いている人は大幅に給料が下がっています。
・管理職、営業の一部は社内待機(テレワーク)
→テレワークとはいえこれまでに環境を整えてなかったので、できる作業が少なく給料6割を渋々実施している。
【決定事項でこれからの取り組み】
・2拠点ある工場のうち1拠点を閉鎖し、1つの工場に集約
→会社として工場の家賃をはじめ大幅なコストカットをしつつ、残念ながら何人かの解雇が言い渡されていました。
リモートワーク、テレワークは進んでいくのか?

リモートワーク・テレワークも周りでは確かに進んでいますが、(私個人では既にスマホ1台でどこに居ても仕事ができる状況を既に作っていますが)年配~中年の方はなかなかスムーズな移行が難しいようで、「ネットやアプリをうまく使えない」「エクセルが開けない」「文章でのコミュニケーションが苦手」などの理由で、断念している印象です。
個人的には周りに仕事を邪魔してくる人が居なくてノンストレスな状況で、車や電車移動することなく目の前にPCがある状態で仕事ができるので、慣れてくるとこちらの方が効率的にまた瞬時に見積りやクレームの対応ができるので非常に楽で、もう戻れない気さえしています・・・
今となっては、いかに昭和から続いてきたようなやり方を守ることが無駄であるか、また会議やハンコや紙の文化が仕事の邪魔をしているかを再認識しています。
コロナ前とコロナ後の価値観・人生観の変化

たまたま忙しい職種と休業に追い込まれる職種とがはっきりと明暗が分かれてきているように見えますが、その因果はある程度堅実な仕事を選んできたからという自負がある人も多いと思います。
恐らくビフォーコロナ(コロナ前)とアフターコロナ(コロナ後)では様々な価値観や生活のあり方が変化し、完全に新型コロナウイルスの感染が広がる前の社会に戻ることはないでしょう。
既に私自身の人生観・価値観は変わりました。
若いころは勝ち組と思っていた海外勤務や全国転勤の仕事の場合はなかなか戻ってこられず、働く目的である家族に会うこともできない状況が続いてしまう。
個人的にはつい数年前まで、働く=満員電車での通勤があたりまえだったのが、今では時間を奪われてストレスを受けるだけは無く、ウイルス感染のリスクがあり家族や他の誰かの命を奪う事もあるのかもしれない。(今は車や自転車通勤に切り替えています)
全ての時間を仕事をささげてきた人は、仮に需要があっても休業を余儀なくされている。かつて仕事人間だった以前の上司は今はどう過ごしているんだろう?
など、今は時間だけは嫌というほどあるので、今の働き方というものを見つめなおす人が多いと思います。
転職すべきか?副業すべきか?

国でさえ先が見えない中で、これまで仕事ができない、もしくは会社から必要の無いという評価がある人、派遣やパートやアルバイトなどで立場の弱い人をはじめ、「どうしても必要」だ思われる人以外はどんどん仕事がなくなっていき会社の中での居場所がなくなってしまうでしょう・・・(逆に必要とされる人は仕事が増えていると思いますが)
そういう意味では事実として、人数としては半数以上を占める工場従事作業者より
①ホワイトカラー(特に営業)が優遇されています。
工場部分でぜひとも必要とされるのは
②マネジメントができるリーダーや
③特殊技術を持つ者や
④複数部門を兼任できる者のみとなってきていますので、
これらの4つを目指していくことが今の私の勤める会社で生き残る方法です。
結論としては先行きが不透明で、求人が少なく採用どころではない企業がほとんどである「緊急事態宣言中」に退職して転職活動をするのは非常に危険です。
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【法人ルート営業職】中小企業への転職の手順マニュアル【転職5回・営業10年】
今は会社から「ぜひ残ってくれ」と言われるようになるために、小さなことからでも自分にしかできない日々革新的な仕事のやり方を追求していき労働者としての価値を高めていきましょう。
コロナが終息したころには飛躍できるようにしっかりと仕事のやり方やあり方を見つめなおして準備していきましょう。
外出自粛の中で、それでも時間がある方はYouTubeやブログやSNSなどの家の中でできる副業をはじめてみることは非常に良いと思います。